2000年1月某日
ある団体から依頼されて、ラーメン屋さんの診断に行きました。
これは昨年の暮に診断依頼があったもので、2月中に診断報告書を提出して下さいというものです。
当日は風が無いせいか、日があたると暖かさを感じます。
午後の2時に約束しておいたので、その少し前にお店の前を通りました。
実はこの店には1週間程前に下見にきていました。ですから迷うことなく
お店の前を走り抜けることが出来ました。
駐車場が見当たらなく、少々古い感じで、昔ながらの大衆食堂といった感が、
ファサード(お店の正面の外観)全体から感じられます。
お店の前を過ぎると、大型のスーパーがあり、その駐車場に停めさせてもらって
お店の中を通り抜けて、依頼店まで歩いていくことにしました。
スーパー(大型GMS)はこの時間にしては結構、賑わっていて、意外な感じがしました。
店内の小さなフードコートには、ラーメンをすすっている親子や買い物客がいます。
出入り口付近の本屋さんで立ち読みをしながら、2時を少々回るのを待ちました。
さあ時間になりました。電話では職人気質な感じのご主人でした。実際はどうなのでしょう?
この瞬間が一番楽しみです。今日はどんな人と出会えるのか?診断士という資格を持っていて
よかったと思う瞬間ですね。
のれんをくぐって、入り口の戸を開けました。お客が20人も入れば、一杯になってしまう
であろうそのお店は、4人掛けのテーブルが3つ、カウンターには椅子が8つ程並んでいました。
奥さんと思われる方が明るい声で「いらっしゃい」と声をかけてくれました。
背広のポケットから名刺を取りだして、自己紹介しました。
奥さんは名刺を持って奥の方に入っていかれました。どうやら私の来訪予定を、
ご主人は伝えてなかったようです。
「今、麺打ちしてますので、おかけになってお待ち下さい」とのこと。
4人掛けのテーブルの椅子に腰掛けて、お茶を飲みながら待ちました。
待っている間、壁に貼ってあるメニューを眺めていました。ラーメン、みそラーメン
カツ丼、親子丼、麺類と丼類が中心です。ギョウザもあるのか・・・。
さてさて待つこと15分。麺を打っている音が止みました。ご主人の登場です。
意外に若く、そして明るい方雰囲気の方です。